キャロットとシルク更新の度に良さそうな馬をピックしています。来季のPOGに役立つ情報になるはずです。馬体考察マニアなので写真や動画をメインにコメントや進度で上げ下げする形になります。
イルーシヴウェーヴの19
担当者「こちらに移動してきてからは、基礎馴致やロンギ場での騎乗運動、またウォーキングマシンでの運動を行っています。10月中旬には皮膚病が見られたため騎乗は控えて、そちらのケアに努めていましたが、だいぶ良化してきたため、再びロンギ場での運動を行っています。基本的には素直な気性をしていて扱いやすいタイプですし、当歳時は少し肉付きが薄くて不安なところがあったと聞いていますが、今では特に気なりませんし問題はないでしょう。もう少しロンギ場での乗り込みを続けて基礎強化を図ってから、周回・坂路での調教へと移行していければと考えています」馬体重460kg
コメントでは皮膚病があって順調ではなかったという感じですが、写真がすごい。ゴツイ骨格に胸の深さがあって、胴回りがシッカリ。そしてトモもボリュームを感じる上に半腱半膜様筋のラインがハッキリ出ているという完璧超人。出資者が羨ましい。
イスパニダの19
担当者「この中間は順調に調教ペースを上げてきており、現在は週2回坂路コースでハロン17~18秒のキャンター1~2本、週2回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整というメニューを行っています。ペースアップ後も相変わらず体の使い方が上手く、特に背中の動きが良いですね。身のこなしには柔らかみがありながらも芯がしっかりとしており、ディープ産駒らしくバネのある走りを見せてくれています。ただ、坂路では気持ちが入り過ぎてハミにモタれてしまっていますし、騎乗中にテンションが上がりやすいところもあり、この時期の若駒らしく課題は色々と残しているので、今後は周回コース中心に乗り込んでいき、しっかりとした土台を築いていければと考えています」馬体重451kg
こちらもコメントというより写真の良さ。イルーシヴウェーヴとは違ったタイプでしなやかで伸びのある立ち姿。そしてこちらもトモのボリュームがある。トップラインの美しさは特筆モノ。動画も更新されていますが、相変わらずトモの使い方が抜群で上級のディープインパクト産駒の匂いがプンプンします。多少コメントにあるようなテンションの上がりやすさみたいなのは見て取れたので、ゆったり大きく走れるようになって欲しいですね。
サロミナの19
担当者「この中間は徐々に調教の負荷を強めており、週2回坂路コースでハロン17~18秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整というメニューで進めています。ディープ産駒らしく走りには柔軟さがありますし、スピードに乗るほど脚捌きもしなやかで、さすがは良血馬だなと感じます。また、跨ると見た目以上に幅があるように感じますし、それだけ体幹がしっかりしているということなのでしょう。精神的には少しテンションの上がりやすい部分があるので精神面での成長と、体力面を強化していくことが今後の課題として挙げられます。ここまで大きな不安はなく進めることが出来ていますし、この調子を維持しながら日々のトレーニングに励んでいきたいですね」馬体重444kg
こちらは動画からのピック。騎乗者の体重に全く負けていない体幹の強さ、しっかり地面を捉える四肢の強さ、そして単純な脚の速さ。コメント通りに素晴らしいですね。
モシーンの19
担当者「こちらに移動してきてからは、ロンギ場でのフラットワークを中心に進めていましたが、徐々にステップアップしており、現在は週1回坂路コースでハッキング、週2回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整というメニューをこなしています。最近コースデビューしたばかりですが、その割には体力があって楽に動けていますし、物見もあまりなく、なかなかの優等生ぶりを見せてくれています。あとは、普段から少し周りを気にして敏感な部分を見せることがあるので、丁寧に接していきたいですね。馬体の方はまだ締まりがないものの、馬格はしっかりとしていますし、これから調教を積んでいけば体が締まっていき、見映えのする馬体へと成長してきそうで楽しみです。今後はリフレッシュを取り入れつつ、徐々に坂路のペースを上げていきたいと考えています」馬体重445kg
コメントからは調教進度が遅めと受け取れますが、遅生まれで小柄だったので仕方ないかと。体力があるというコメントは良いですね。しかし、この馬をピックしたのは写真と動画から。写真は立ち姿がビシッと決まっていて、体幹の強さを感じます。そして大きく張り出したトモ。本当に遅生まれの牝馬なのかというようなクオリティです。動画については、かなり大柄な騎乗者に対して全く重さを感じないような体幹の強さがあります。
ハイドバウンドの19
担当者「この中間は徐々に調教進度を強めており、周回コースで軽めのキャンター1,800mの乗り込みを中心に、日によってはトレッドミルやウォーキングマシンでの運動を取り入れながら進めています。周回コースでの動きにはやや硬さを感じますが、脚元を含めて気になる部分はありませんし、乗り込み量自体も標準レベルのものを消化することが出来ています。調教メニューが進んでも精神的にも変わらず従順なのは良いところなのですが、飼い葉食いが良い割には背肉が実になり辛い印象がありますね。馬体が寂しくなってしわないよう、今後の進め方には注意しながらじっくりと乗り込んでいきたいと考えています」馬体重464kg
とにかくトップラインがきれいな馬。動画では背中もしっかりしているように見えます。そして後肢の可動域も良く、膝の使い方も良い。牝馬なので全体的な筋肉量はまだ感じないものの、それを補って余りある良さが感じられる。要注目。
ルールブリタニアの19
担当者「先月から更にペースを上げて、ハロン17秒ペースでの坂路調教を行っています。跨った時の安定感と力強さはこの時期の1歳馬としては抜けて良いですし、加えて走っている時の柔らかさが出てきて、この1ヶ月で一段と成長を感じます。一方で少しテンションの高いところは残っており、日によって道中の折り合いをやや欠いてしまうことがありますから、その点が課題ですね。心身のバランスを自らで取れるようになってくれば、もっと良い走りをしてくれそうですから、前向きさは残しつつ課題の気性面をこれからどう上手く解消していくかでしょう。寒くなってきましたが、定期的にリフレッシュを挟んでいることで馬体はふっくらと見せて、コンディションは引き続き良好です」馬体重502kg
背中が良く、トモのボリュームも感じます。体重も徐々に増やしているのは好感。本格的な乗り込みが開始しても全く細く見せないのはしっかり食べられている証拠でしょう。父と比べるとまだトモの踏み出しに鋭さが足りないですが、それは途轍もなく高いレベルでの事。楽しみな馬で間違いありません。
ユキチャンの19
担当者「この中間も順調に調教を進めています。現在は坂路コースのペースを少し上げて、ハロン17~18秒で2本ずつ週2回登坂し、週3回は周回コースで2,500mの距離を軽めのキャンターで乗り込んでいます。相変わらず力強い脚取りで坂路を駆け上がっており、既にかなりのパワーを感じています。適性はダートになると思いますが、今後の成長によっては、芝でも通用するようになってくるかもしれません。それはスピードがどこまで付いてくるかがカギになりますね。馬体はどんどん変化してきて、成長を感じますよ。与えている飼い葉量は自厩舎の中で一番なのですが、それで太くなることはなく、すべてが成長に繋がっているように思います。現状は毛艶が凄く良いとは言えませんが、筋肉がしっかり付いて良い形になってきています。脚元も特に問題ありませんし、このまましっかり乗り込んで鍛えていきます」馬体重500㎏
露骨だった極度な腰高感が解消してまともな立ち姿になってきました。それに伴ってなのか、踏み出しがスムーズになったように映りますね。ボリュームのわりに動きが軽く、コメントにあるように芝でも期待したくなるような印象を受けます。
ジャポニカーラの19
担当者「リフレッシュ後も順調に調教を消化しています。現在は週2回坂路調教を行い、1本目ハロン18秒、2本目ハロン17秒で登坂しています。また、週1回は周回コースでも軽めのキャンターで2,500mほどの距離をじっくりと時間をかけて乗り込んでいます。以前から臆病な面を見せていましたが、調教に対する前向きさや集中力は徐々に出てきており、力強さも増して頼もしくなってきましたよ。また、当初は飼い葉を残すなどの繊細さを見せていましたが、こちらの環境にも慣れてきてほぼ完食してくれるようになりました。馬体面は他馬に比べ成長がスローな印象でしたので運動負荷を少しセーブしてきましたが、馬体重も徐々に増え、だいぶ充実してきているように感じますので、本格的な運動強度を交えた調教に切り替えていきたいと思います。今後とも心身ともに成長を促しつつ乗り進めていきます」馬体重438㎏
これは写真と動画が素晴らしい。後肢の使い方がかなり良くてしっかり蹴れている。それが身についているからハムストリングス辺りの筋肉が目立つのでしょう。クタッとした印象もなくて背腰体幹も強そう。あとは体重がどこまで増えてくるかで大物感が変わってくるでしょう。
プチノワールの19
担当者「こちらへ移動した後は環境の変化に戸惑うこともなく、体調も問題ありませんでしたので、馴致の確認を行った後はコースで乗り出しています。現在は週2回屋内坂路コースでハロン18~19秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整といったメニューで調教を進めています。乗り出してまだ間もないことから、フラフラと頼りないところを見せていますが、動きの柔らかさはさすがと思わせるところがあり、馬体の数字以上に体を良く見せています。その反面、精神的にナイーブな部分があるので、精神面での成長がこれからの課題となりそうです。姉のブランノワールをはじめ、兄姉が堅実な結果を残していることから、本馬も期待しているので、焦らず成長を促しながら進めていければと思っています」馬体重423kg
全妹なので当たり前ですが、ブランノワールにとても良く似ています。後肢の使い方なんてソックリ。あの捌きはブランノワールの強力なストロングポイントだったと思うので、それがちゃんと備わっていて期待がかけられそうですね。立ち姿はきれいなトップラインを誇示しており、見栄えのするもの。あとは馬体重が大きくなってくれば姉以上の期待をしたくなる印象を受けました。
プリティカリーナの19
担当者「右前蹄の排膿後はトレッドミルでの運動を経て、その後は坂路で乗り出した後も問題なく進められていました。この中間から坂路のペースを上げて、週2回屋内坂路コースでハロン17~18秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整といったメニューで進めています。開始して間もないこともあってやや物足りなさは感じますが、時計的には対応していますし、登坂回数を重ねて行けば適応してくれるようになるでしょう。走りのフォームはやや頭が低くなりがちなので、なるべく体を支えてあげながら動かしていくように心掛けるように調教を進めています。体付きはまだ幼く、成長を促しているところですが、ここにきて胴が伸びて成長が窺えますから、これから更に筋肉がついて、体に張りが出てくるとより良いですね。ここまで成長の邪魔をしないようじっくり進めていますが、今のメニューをしっかり乗り込みながら次の段階へスムーズに入っていけるよう更に鍛えて行きたいと思います。」馬体重441kg
プリティカリーナは写真と動画からピックアップ。背中がしっかりしており、それでいて後肢の可動域が広いですね。トモのボリューム感もあります。頓挫は多分挫跖だと思いますので排膿出来れば問題ないはずです。写真では胴が詰まって見えるので、コメントにあるように胴が伸びてきたというなら来月の写真が楽しみです。
アイムユアーズⅡの19
担当者「この中間すこぶる順調で坂路での運動を開始しています。現在は週1回周回コースで軽めのキャンター2,500m、週2回坂路コースでハッキング1本、ハロン18秒を1本と登坂回数2回のメニューを行っています。性格は敏感なところがあり注意が必要ですが、調教中に問題となるほどではありません。全体的に動きが緩くて頼りないところはありますが、ここ最近は本馬なりに体力がついてきてコースでしっかりと動けるようになってきていますよ。背中の感触はとても良いものをもっているので、動きがしっかりしてくると楽しみな馬ですね。馬体重も負荷が高まりつつある中で、10kg以上増加していますから良い傾向です。飼い葉もしっかり食べており、馬体に張りや艶が増してきています。こちらに来たときは体力がない印象でしたが、この1ヵ月で思っていた以上に体力がついてきました。脚元等気になるところは見られませんので、今後もさらに運動量を増やしていきます」馬体重446kg
後肢がしっかりと回っていて力感があります。背中は腰高感が抜けない中でも緩さを感じさせない良質なもの。気持ちが入りやすい感があるので、その辺りを上手くコントロール出来れば価格以上の価値を提供してくれる予感がします。
シルクはいい馬が多くて、更に厳選しました。特に関東馬が良いですね。来年のPOGドラフトでも取る馬が多そうです。
※コメントや画像はシルクホースクラブに許可を貰って掲載しています。
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