【天皇賞秋】フォトパドック研究

過去の勝ち馬のフォトパドックから適性を探りました。

過去の天皇賞秋勝ち馬

【まとめ】
過去の勝ち馬の共通項が胴のボリュームと後駆の発達というハッキリとした傾向があった。今回もそのタイプを狙っていきたい。

2020年天皇賞秋出走予定馬

アーモンドアイ
昨年の勝ち馬なので狙いたいタイプに合致しているのは間違いない。ただ、今回は少し太めのシルエット。直前の追い切りで絞れるレベルという意見もあるが、こういうシルエットになってきたのは安田記念から。中間で初めてBコースに入れているというイレギュラーがあることも少し気になる。トモのメリハリも少しずつ落ちてきている。稀代のスーパーホースであることは認めつつも、徐々に隙を見せ始めている。蹄は相変わらずしっかりとガードしていて前脚の蹄が見えない。この馬の場合、走る際の踏み込みが深すぎて前の蹄を傷つけるという事なので、あまり心配ないとは思う。

ウインブライト
胸が深くトモが薄い。スタミナがあるけど瞬発力に欠けるという、ウインブライトのイメージそのままの馬体。残念ながら今回の狙いたい馬体傾向とは少し違っている。上がりが掛かる展開なら・・・。まぁ、パドックで見なくてもそう思ってる人が多そうだけど・・・。デキとすれば前走の中山記念以上に思える。中山記念はシルエットがぼやけていて太め残りだったはず。

カデナ
全体的に薄めの作り。そのため、胴回りのボリュームに欠ける。後駆に関してはそこそこのボリューム感があり悪くないが・・・。

キセキ
トモのシルエットが目立つようになってきた。明らかに状態が上向いている。トモのデキを見るにキセキは完成の域に入ってきたと判断する。胴回りのボリュームもあり、今回のレースに適性もあるはず。敵は出遅れだけ。アーモンドアイを倒しうる馬だと思う。

クロノジェネシス
細身のシルエット。この馬は動かすと体の使い方が抜群というタイプで、写真ではよく見せないんですよね。胴回りは適正に近いもののトモのボリュームが足りない。ウインブライトと同じく上がりが掛かればというタイプでしょう。逆に言うと来るならウインブライトを連れてくるという事も考えられる。

ジナンボー
シルエットとすると、まだぼやけていてメリハリが足りない。クビを使った走りができそうな形で長くいい脚タイプに見える。もう少し上がりの掛かる条件で狙いたい馬。距離延長が良いんだろうけど、気性がそうはさせてくれないんだろうな。

スカーレットカラー
どっしりとした胴回りにメリハリの出てきた後駆。これは過去の天皇賞秋勝ち馬に近いシルエットに思います。過去のフォトパドックではここまでどっしりしていなかった上に後駆の陰影もハッキリしなかった。これは明らかにパワーアップしていて適性もあると思います。

ダイワキャグニー
毎日王冠の時より絞れてきている印象。菊沢厩舎の馬はこういう立ち姿で見栄えをスポイルしている傾向があるように思う。それでも走るから問題ないんだろうけどね。（例：ミッキースワロー）今回はギリギリまで絞っているように見えるので動ける状態ではある。適性的には少し合わない。

ダノンキングリー
後駆のメリハリが素晴らしく、胴回りもガッチリ。元々持っていた胸前の逞しさも見せつけており、適性はバッチリに思える。少し太めに見えるが、過去のフォトパドックを見るとこれくらいの状態で好走しており、状態面に不安もない。常識的には前走の引き締まったシルエットが良いのだろうけど、ダノンキングリーは今の形の方が結果を出している。

ダノンプレミアム
出走馬中ナンバーワンの後駆の盛り上がり。筋肉がバッキバキに仕上がっていてボディビルダーのよう。状態面は前走以上で適性もありそう。久々でも太さは感じられないし、力を出し切れそう。フォトパドックとは関係ないけど、前走と違って今回はコース追いが出来ているのも心強い要素。

フィエールマン
細身の馬でクビも胴も長くて一体感もある。所謂ステイヤーらしい馬。トモが薄くトップスピードにはそこまでのアドバンテージはないように思う。実際に上がり最速は使うものの、他の馬が35秒台の脚になるケースが多い。馬場が悪くなって上がりが掛かれればチャンスがあるかもくらいの印象。

ブラストワンピース
胴がガッチリしているものの後駆の印象がボヤけてきている。少し太めの印象でここを使っていって、結果の出ている有馬記念で仕上げる算段なんじゃないかという邪推をしてしまう。もう少し筋肉が目立ってくる馬だと思う。

総評

適性を感じる馬はアーモンドアイ、キセキ、スカーレットカラー、ダノンキングリー、ダノンプレミアム。現時点では絞れないので中間の追い切りなどを参考に絞っていきたいと思う。